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乳酸菌を知る 発酵の力 腸内環境 バイオファーメンティクス 用語集

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知る・楽しむ
 近頃のヨーグルトや乳酸菌飲料などの宣伝により、「生きて腸に届いて働く」という乳酸菌の“プロバイオティクス”効果が広く知られています。プロバイオティクスとは、ヨーグルトなどのように生きた菌の働きに着目した食品を意味しますが、腸内細菌と健康に関する研究が進み、このプロバイオティクスと並列してあるいはさらに発展させたバイオジェニックスという新しい考え方(概念)に注目が集まっています。このバイオジェニックスは、必ずしも生きた菌ではなく、加熱殺菌した死菌でも生きた菌と同じような効果があるというものです。当社で生産している「バイオファーメンティクス(乳酸菌生産物質)」は、このバイオジェニックスの概念に基づいた発酵産物です。長年の研究で強化された12種の乳酸菌と4種の酵母を豆乳中で独自の培養技術により共棲培養させ、さらに長期熟成させることで生み出されたもので、主に乳酸菌代謝成分・大豆由来成分・菌体成分(死菌体)から構成されています。天然の素材と力から作られた「バイオファーメンティクス」(乳酸菌生産物質)は、これらの成分が複合的に働くことで、幅広い生理作用が期待されています。


生きて腸に届いて働く? 

 乳酸菌は、エサとなる糖を分解して防腐作用のある乳酸などを産生します。この働きを利用して作り出されるのが、ヨーグルトや漬物などの発酵食品です。古来より人類が天然の健康食品として食生活に取り入れてきた発酵食品は、生きた菌のパワーを利用して作り出され、様々な保健効果をもたらしてきました。これまでは、ヨーグルトなどの発酵食品の保健効果は、生きた乳酸菌が腸内に到達して増殖するときの働きだと考えられてきました。しかし、腸内細菌の研究が進むと、外から摂った乳酸菌などは体内でほとんど増殖できるものでなく、棲みつくこともできないことが明らかとなってきました。
 「あれ?」と思われた方も多いはずです。ヨーグルトなどの宣伝に多くみられる“生きて腸に届いて働く”といった謳い文句が印象的なため、誤解されている人も多いようです。乳酸菌は生きて腸まで届くことは難しい上、運良く到達できたとしても、腸内にはもともと住み着いている「常在菌」がびっしりとひしめき合っているため、新参者が住み着いて働く余地はほとんどないのです。


バイオジェニックスという考え方 

 先にも触れたように、これまでヨーグルトなどの乳酸菌発酵によって得られた食品の保健効果は、生きた乳酸菌が腸内に到達して増殖するときの効果だと認識されてきました。ところが、外から摂った乳酸菌はほとんど腸内で増殖できるものでなく、長く住みつくことはほとんどありません。したがって、もし生きた乳酸菌だけに効果があると考えると、発酵食品の保健効果を説明することができなくなります。したがって、これらの保健効果は、乳酸菌が生きたまま腸内に達して腸内で増殖することによって発揮されるものではなく、発酵時に乳酸菌が作り出す代謝産物や菌体成分が、腸内に届いて直接的に作用することによって発揮されるという考えが浮かび上がってきました。これが、光岡知足東大名誉教授が提唱した「バイオジェニックス」という概念であり、これら代謝産物や菌体成分は「プロバイオティクス」に対比して「バイオジェニックス」と命名されました。すなわち、「腸内の細菌の働きを介することなく、体に直接的に吸収されて保健効果を発揮する食品成分」と定義されたのです。
 このような背景のもと、「バイオジェニックス」の保健効果についての検証が重ねられた結果、これらには整腸効果、感染防御、免疫賦活効果、抗腫瘍効果、高血圧抑制効果など様々な働きがあることが明らかとなりました。また、「バイオジェニックス」は生きた菌とは異なり、乳酸菌から作り出された物質なので汎用性が高く、効果的な機能性成分として様々な応用が期待されています。


バイオファーメンティクスは、どのようにして生まれたのか? 

 乳酸菌の保健効果は、主にその代謝産物や菌体成分などによることが分かっています.これらの効果をより高めるために、より有用な菌を選抜することが求められます。しかし、いくら有用な菌を選抜して腸内に送り込んでも、それらは腸内に住み着いて活動することはほとんどなく、すぐに通過してしまいます。そのため、生きた乳酸菌の代わりに、選抜した有用な乳酸菌をあらかじめタンク内で培養させ、そこで得られた有用な代謝産物や菌体成分を、抽出・濃縮して体に摂り入れる方法が考えられました。この方法によって、より働きの良い代謝産物や菌体成分を安定して作り出すことが可能になると共に、胃酸の影響をほとんど受けずに腸に届きそのまま吸収されるため、効果的に作用することになります。 その結果、より早くより広範囲にわたって乳酸菌が持つ保健効果を引き出すことにつながります。
 当社では、より機能性の高い代謝産物や菌体成分を求め、長きに渡り研究を重ねてきました。その結果、作り出されたのが「バイオファーメンティクス」(乳酸菌生産物質)です。この「バイオファーメンティクス」は、伝承強化された12種の有用な乳酸菌と4種の酵母を用い、良質の大豆から得られた豆乳中で独自の技術により共棲培養させると共に、長期熟成させることで作られた大豆発酵産物です。この「バイオファーメンティクス」は、発酵により強化された大豆由来の有効成分と共に、機能性の高い代謝産物や菌体成分から構成され、乳酸菌や大豆の健康効果を最大限に引き出した機能性食品です。


バイオファーメンティクスの可能性 

  私たちの体には、健康維持のため体を安定な状態(恒常性)に保とうとする生体調節機能が備わっています。この機能は、免疫系、内分泌系、神経系などが中心となって相互に連携し合いながら常に働いています。「バイオファーメンティクス」は、バイオジェニックスとしての機能をもち、腸内細菌のバランス改善に働くと同時に生体に直接作用して、この生体調整機能と関わりを持つことが様々な研究からも明らかになりつつあり、生活習慣病予防や代替医療などへの幅広い応用が期待されます。当社は、より有用な乳酸菌を探し続けるとともに、最先端のバイオテクノロジーを駆使してより効果的な培養法を見出し、さらに機能性の高い「バイオファーメンティクス」を追い求めています。究極のバイオジェニックスにたどり着くために。


 バイオファーメンティクスの概要と構成成分


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